少なくとも一部の方にはお役立ちかもしれない話を書いておこうかと思います。まず、私のお気に入りのアナログ画材の1つで、長年愛用しているものをご紹介します。
■コクヨの修正液TW-45
いわゆるミスノン系の修正液。でも私はガンヂーやlionのミスノン(この二つ、使い心地は同じ)よりもこちらが好きです。油性インクやコピートナーが消せる、水性の修正液です。
漫画家はペン入れの際に誤った部分を修正するときは、速乾性の強い油性より扱い易い、こちらの水性の方を使います。水で薄められるので、専用の薄め液は要りません。
大きめの文具店やAmazonや事務用品を売ってるネットショップでも買えます。
同じ種類の修正液で、漫画描きにはメジャーな商品(取り扱うお店が多い)、ガンヂーやlionのミスノンは使ってる内にボトルキャップに付いてるブラシが段々広がってくる傾向があるんです。修正液が乾いて徐々にブラシの繊維の中で小さな固まりが出来ていくためです。
それが、筆を広げてしまって、塗りにくくなってきてしまうんですね。
この2社のものに比較して、コクヨのはその筆が広がるまでに時間がかかるというか、長く塗りやすい状態が続く感触があります。その差は、比較的塗り易い、という程度の違いかもしれませんが、その小さな差がストレスにならないというのは、なかなかに大きな事だと思います。
まあ、その水性ミスノン筆の広がりを押さえるには、時々でいいので、筆を少なめの水で洗うというコツがあるんですが。
何で少なめの水かというと、水道の流水など、大量の水でこの筆先を洗うとかなり水を汚してしまうためです。
そういうのはやめて、ペットボトルのふた1杯分くらいでいいんで、さっと液を拭いた筆先を浸して洗い、ティッシュで水分を拭き取ります。ペットボトルキャップ1杯分の廃水なら、下水に流さず、ティッシュやボロ布に染みこませてゴミで捨てられます。
筆を洗っている間は、ボトル本体の口は開いたままですから、テープかふた代わりのもので口部分を塞いでおきます。
この水性の修正液は長く使う内に濃くなっていきますから、何となくドロっとしてきたら要注意。ほんの少量ずつ水を足したり、よくボトルを振って使って下さい。
自分自身もデジタルの漫画ソフトを覚えている昨今、アナログ用画材の修正液の需要はあるかと思われるかもしれませんが、ペン入れまではアナログという描き手さんも非常に多いので、この愛用している修正液をご紹介しました。