一昨日は漫画家の壇からんさんのお宅におしかけて、漫画制作ソフトComicStudioについて色々教えてもらいました。同業の友井美穂さんも一緒でした。彼女達は二人とも、とても古くからの友人です。
それぞれの仕事、生活環境などで結構長く顔を合わせない時期があったりしても、昔と変わらず話が出来る友達が多くて嬉しくて、この日も調子に乗って喋りまくりました。主に私が。σ(゚∀゚)
彼女たちは私の古い友達だけあって、そうそう若い世代でもないけど(´∀`)…失礼、(もちろん私から観れば若い)、早くからデジタルで漫画を描いているんです。ツールの液晶ペンタブレットをはじめ、使ってみたい周辺機器を見せて、扱わせてくれたり、こちらの質問にも一つ一つ丁寧に回答してくれました。
でも、びっくりしたのは彼女たちの描く上での工夫の仕方。凄かった。こういうのが欲しいから、こまめに下準備して…と、自分のシステムが出来ていて、自分で素材を作り、それをアレンジして様々に用いる、目から鱗の使い方を実際見せてもらいました。なるほど、そういう方法があるんだ、と唸りました。もう職人芸みたいな素材の使い方してたな。
物事を作ったりする上で、工夫をする人が上達するのは当然なのですが、私は、自分なりの工夫の仕方がその人の個性を育むという考えをずっと持っていて、やっぱりそうだと思いました。
思いついたらやる。面倒くさがらず面白がってやる。そういうのは続ける上で強い要素なんです。
座り続けて、腰など身体が痛くても一人黙々と、凄い量を描くモチベーションは何だろう。好きじゃないと続かないとは思うんですが、いいもの作ろうって決意と、身体にはキツくても面白いからやっていられる、てのは両方不可欠な要素だなと思います。
しんどいけれど、面白いもの。そういうのは持ってないと駄目だなあ。持ってないと、鈍る。持っていれば、磨き続けられる。
これから山のように覚えることばかりあるけど、しんどくても面白いと思えるようにやっていこう。
ところで、その中で話していたのですが、時代時代で絵は変わっていくという話。数年前の萌え絵や流行の絵が、もう今では廃れるみたいに流行が変わるのが早いです。今10年くらい前のアニメの絵を見ると、デフォルメきつくて癖絵が多いなと思えるし。今、例えばアニメのスレイヤーズみたいな絵は描かれなくなってる。
少し前にデジキャラットみたいな絵が流行って、前の流行が古く見えて…また…と、変化し続けるわけですが、多様化もしたけどサイクルが早い。今はらきすた系の絵が流行なのかしら?
で、壇さんのお部屋で、今、こんな描き方する人いないね、とか、私達の若い頃はこんな絵が多かったと話してました。
昔は鼻と口の間が短かったり、鼻梁の線が長かったりするんだよね。だから全体的に面長。馬面系。
今は鼻筋の線が全体的に短いから、鼻の下の部分が長い絵柄が多いように思います。うさぎドロップとかリボーンとかね。あ、ジブリの絵もそうか。萌え絵の影響もあるし、鼻が短くなったりで面長が少ない。
で、今の私などがその鼻筋が短い絵を描いても、癖が邪魔になって簡単に模写できないんです。
目と鼻と口のパーツとパーツのバランスが上手く取れなくて、何とも微妙すぎる絵になってしまうんですね。
で、書き慣れた鼻筋の長い顔を描いてしまうんですが、アニメーターの人はその描き方を作品ごとに変えられて凄いわと思いました。あれは、やはり職人の技だ。(と、試し描きの落描きで、今の流行と言えばこの子、ミクを描いてみたりして思いました)