
行ってきました、片山若子さんの個展に。この5ヶ月強の日々の間で、初めて自分の用事で外出しました。そのせいもあり、また若子さんの原画が素敵で、短い時間でしたがとても楽しんで来ました。
代わりに母の相手をして時間に余裕をくれた甥っ子に感謝です。(すき焼きの味付け、火が強すぎて後から濃くなりすぎたね。ご免ねー。>甥っ子)
書店で見ていた文庫の装丁の原画を中心に沢山展示してありました。想像していたよりも大きめのサイズで描かれていたので、原画の美しさをじっくりと堪能できました。アナログの水彩画の持つ雰囲気がとても良かったです。
若子さんの色には、蛍光色や、鮮やかなオレンジ、紫がよくあります。これらは今まで「印刷に出ない」と言われていた色ですが、今は印刷の再現性がよくなったり、出せない色があると4色に一色追加したり、発色のいい紙を使ったりして、少なくとも私が知っている従来の一般的な商業印刷より色の再現レベルが全体的に高くなっていました。(何故、普通の雑誌の印刷などでオレンジや紫は印刷に出ないかと言うと、シアン(青)、マゼンダ(紅)、イエロー、ブラックの4色を掛け合わせて印刷するのですが、あまり色を沢山載せると、高速で印刷する上で再現性が落ちると言われてきたのです。オレンジはマゼンダ+イエローを100%ずつ混ぜ金赤って色を作って、さらにイエローを混ぜて300%、といきたいところですが、実質270%くらいの再現性になってしまって、オレンジがくすむんですね。同じ理由で鮮やかな紫も出すのが難しいと言われてきました。私の場合も、一般商業印刷で再現できない色は使わないようにと言われてきました)
今は技術も進歩して、従来「こんな色は出ないから使えない」と言われてきた絵が少しずつ再現できるようになったわけです。それで今まで「こんな色」が無かった分、新鮮な表現と新しい個性がのびてきたんだと思います。
ああ、何か会場にいる時から、帰ってきても気分がずっと良かったなあ。若子さんの絵は、そういう絵だな。また、個展を開いて欲しいです。
こちらも久々にお絵描き。凝ったポーズでも何でもない絵なので、お絵描き掲示板ツールで20分くらいで描きました。あと、Microsoft Photo Editorで効果のフィルターかけて。
仕事で原稿を見直す以外、ペンを持たなくなっていましたが、友人も「1日1カットでも1コマでもいいから、やっぱり何か描いたら?」と言ってくれたりで、そうだなあと思いました。絵を描いて楽しかったのも久しぶりだな。
メールで文庫本発売を祝っていただきました皆様、ありがとうございます。