
コンフェデとワールドユースの日本の闘いが終わりました。選手の皆様、お疲れ様でした。まずはゆっくり休んでいただきたいです。
日本が敗退したのに何故に夜中に見続けているのかというと、自分がそんなにコンフェデに期待してなかったのに、面白い試合があるからです。やぁ、メキシコってストレートに強いなあ。
グループリーグ敗退ですが、日本代表にとってはっきりした収穫があったので私は良かったと思います。
今までジーコがしてきたのは戦術教える前に、まずは選手の力の底上げってところだと思います。それに欠かせないのは選手の意識改革ですが。
W杯予選突破するとさすがにジーコ批判は少なくなりましたし、ジーコが何をしたかったかの解説もあちこちの番組でやってますね。ジーコは選手の意識改革を目指していたわけですが、これは諸刃の剣で、そのレベルに達する実力と意識が同時に選手に備わらなかったら、ジーコの目論見は失敗し、更迭されるかもしれないと思っていました。(でも仮にそういう事態になっても、絶対あのセンスのないくせに戦術好きのトルシエタイプはゴメンだと思っていましたけど)
ジーコも自分の目標が最終的には選手次第の事なので、何をやりたいかをマスコミに言わずに目指していたんではないでしょうか。
今のように各国のレベルが拮抗している中では、最後は自分の中にどれだけ引き出しがあって、あの手この手いっぱい詰まっているか、というレベルの高さと、プロの勝利に対する意識が勝敗を分けると思います。その選手の持つ力を前提に、戦術があるんで。
中田、中村、小野なんてそう思ってるんじゃないかと感じるのですが、彼らみたいに監督に頼らなくても、自分達がプレーイングマネージャーみたいに考えてやってればOKですよ。こんな意識がチーム全体に浸透すればいい。
私は20世紀中に日本がワールドカップに出場できるとは思ってなかった間抜けなファンですが(21世紀の私は違いますよ。入賞を信じています)、その時の日本代表は、今の日本代表とは違うサッカーをしていたのです。今はもう、私が観てきたものとは別のものになっています。
私はJリーグが始まる相当前からサッカーを見てきました。その時には観られなかったプロの意識で戦うサッカーを、今の代表はしているんです。
アマとプロの大きな違いは意識なんです。うまく言えないけど、私も自分が漫画家になった時に、それは実感しましたから。プロ意識を持ってはじめて、はっきり見えたものや、ことがあったんです。自分の場合は、モノを作る姿勢とか、表現したい欲求とかで、「それまでと格段に違う何か」の感覚が生じる、としか言い表せないけど。
でも、残念だったのはユースの方。実はコンフェデよりむしろワールドユースの方に期待していました。
正直に言って、上手い下手とかレベルが低いとか勝敗よりも気になったことがあります。観客視点で観て、まず今ユースがやってるサッカーがつまらなく感じました。ゴール前に進んでもゴールが予想できなくてワクワクしない、って感じがして。(シュートコースがすぐ潰されて、ちょっとこの形は無理かなと、きっと選手が思ってるんじゃないかなあ。勢いより焦ってシュート打ってたから)
日本代表がここまで強くなる前でも、これまで日本のユースの方は世界を相手にかなり善戦してたんですよ。でも今回は、頑張ってるのは充分判る、けどユースの世代が持っている、はつらつとした感じがあまりないみたいに感じられて。(同時期にちょっと観たunder13=13歳以下のチームが実に元気一杯はつらつとしていたので、余計目立ってしまったけど)
強いとこばかり集まったグループだったし、後半には善戦、というパターンがあったけど、課題が多かったなあ。
でも実際あんまり順調に勝てていくようでも、大舞台で通用する大きな成長に繋がるとも言えないものだし、今の内にここでつまづいておくのも先々の為の経験になるかも。タレントはいるので将来強くなると信じています。