
ブラジル戦の後、思いきりガッカリしていました。
夜中の2時にお風呂に入って、朝の6時は顔が汗か脂かベタベタしていました。
世界の強豪達も、今まで散々こんな思いをしてきて、嫌と言うほど酷い目にあって、強くなっていったわけですから、日本はまだまだ修行せいよ、ということなのでしょうね、きっと。
あのチェコがグループリーグで敗退してしまうのですから、W杯は簡単には勝てないのです。私がオーストラリアより上だと思っていたクロアチアだって、勝ち抜けなかった。この点はオーストラリアは見事と言う他ありません。<ヨーロッパで戦い抜いてる選手ばかりだとしてもね。
でも日本は、ジーコの言う「試合展開を個々の選手の技量に任せられる」レベルではありませんでした。私はもうそのレベルにあると思っていたのです。でもまだまだ未熟な点が沢山あるのがはっきりしました。
これで日本のサッカー人気が落ち込む、とか一部のマスコミは煽り立てて書いてますが、そんなことは気にせず一から出直しです。
無駄に焦りや危機感を煽ったって、そういうスタンスのマスコミが日本のサッカーに貢献すること、ないですからねえ。もうつまらない煽りは無視。先をもう少し落ち着いて考えましょう。
あまりサッカーの現状に詳しくない、でも仕事だから記事を書くマスコミの記者さん達は、記事を読ませようと思ってそういう煽り方をします。
でも○○ジャパンだのと騒いで盛り上がるのは、ただ世間一般的に、「祭をネタに盛り上がって楽しむ」ための行動なんです。イベントの域の事なのです。
お祭りの時だけ自称ファンが増えるバブルな現象。これは日本にいつもある、ブームに乗っかる風潮で、実質的なサッカー人気とは実はあまり関係がないんです。
あーこれ、サッカー人気だけのことじゃないかも。オリンピックとかでもそう言えるかな。
そんな一時の現象をサッカー人気だなんて思っちゃ、認識、甘いですよ。というか、マスコミってそれがブームに過ぎないと分かっていて、人気が落ちるとかワザと書きますよねえ。そりゃ、あざといなあ。
元々日本代表の基本となる、Jリーグを注目していない人ばかりなんだから、サッカー人気自体は低いんですよ。W杯が終わり、Jリーグが再開されたとしても、騒いだ人は最初から一時期のお楽しみなので、その後もJリーグで楽しんだりはしないのです。サッカーファンとしてはまあ寂しいけど、それは現実。
その騒いだ人の中の、ほんの一握りがサッカーに親しんでいくなら、めっけもの、それくらいの感覚でサッカーファンは世間がブームに乗ってお祭り騒ぎをしているのを、また楽しんでいるんですよ。
さも識者が「サッカー人気低下」を恐れていることのように書いていますが、実は世の中こんなもんです。夜も昼もサッカーのことばかり考えてるファンは日本には、まだ思ったほどはいないんです。
ブームに乗っかって騒ぎたい人は、日本代表が強くなりゃ、また騒ぎますって。
でもそれは別に「常時サッカーのファン」てわけじゃないですから、まあそんなもんだ、くらいの認識でいいんです。
で、普段からサッカーが好きな人は、この後も変わらず応援していくだけなのです。
また4年後、頑張りゃいい。4年で間に合わなかったら8年後だ。世界のどこもそうやって痛い思いをして強くなっていったんだから。
日本のサッカーがプロ化してわずか10年ちょっとでこれほど成長した事も凄いとは思いますし、多分古い時代の日本のサッカーをあまり知らない方は、大きな挫折を「ドーハの悲劇」くらいしかご存じないでしょう。(だってこればっかり取り上げられますから)でもそのプロ化の前に「ドーハの悲劇」級の壁はいくつかあったんですよ。だから、どこの国もこういう授業料を何度もきっちり取られながら成長していくのが当たり前なんですね。
すごく嫌なことを言いますが、多分これからも「高い授業料」を日本は何度も払うことになると思います。仕方ないです。でも嫌だわあ…。けど仕方ない。でもやっぱり嫌…(以下略)。
個人的に、これから日本には今いる人達よりもっとタイプの違うフォワードが出てくればいいなと思いました。
それは何も日本にいない「重戦車」と形容されるようなパワーシューターとかじゃなくていいんです。例えばスペインのビジャみたいに、体格は日本人並みでも、前でクロスを貰って決めたり、中盤からのパスが出てこなかったら自分で打てる場所を狙って動くとか、中盤から持ち込んで決めたりと、色々な手を同時に持ってて、その場に応じて出してくるタイプとかがいいなあ。
日本のFWは前線であまり大きく動かない、球の待ち受けタイプが多いですからね。中盤を抑えられたら手も足も出ない、そんなんじゃ困るので。自分である程度何とかしちゃうって人が、そろそろ前衛にも欲しいです。
日本代表の皆さん、お疲れ様でした。
さて、サッカーファンの祭典、W杯はまだ終わりじゃないです。次は決勝トーナメントです。これは全ての試合が「もう後がない」状態です。
引き続き私は、ボロボロになって観戦します。