
家の周りは凄いことになっていましたが、住人は無事でした。全体的な被害も大きかった台風でしたね。
今は避難用の荷物も解きました。15号も近かったので、しばらくそのままにしていたのです。ペットボトル入りの水から靴から色々入れてて戻すのも一仕事。靴は何かあった時、必ずしも玄関から脱出出来るわけではないのでレジ袋に入れて持ち運んでいます。
現金少し、タオル、洗面道具にティッシュを箱ごと。パンやカップ麺とかの食料少し(登山を真似てチョコ携行)、着替えと2,3日分の下着も。軍手、卓上ちりとりと小箒。アルコールスプレー、紙皿にラップ。傷薬、虫除け、電池に懐中電灯。何でも出てくる旅行用スポーツバッグです。手品じゃあるまいし。
暴風雨の中をコレ持って逃げる気でいるんですねえ。< 出来るのか? 事前に避難所に荷物だけ置かせてもらう訳にもいかないし。突然地震とか来たらこんなに準備できないから、やっぱり必要最小限の荷物は分けて作らないとなあ。
こうしてみると自分は相当なチキンなんだなと、暴風雨がやんだ今なら思えます。ですが荷物を作っている時は大マジです。
今住んでいる家は設計上、ベニヤを打ち付けたりして補強できない箇所が多いので(ベニヤとガラス窓の間に段ボールを挟んでもOK)、どうしても逃げる準備をしてしまいます。
今の家は高台に建っていますが、以前の家で床下浸水も経験済み。家の周りのものは重いシャベルも、何一つ残らず流されたので、足下を取られるなんて当たり前、とにかく水にも注意しようと思いました。
しかし私は風が怖いです。家の瓦も屋根も飛ばされたりしましたし、私は小学一年の頃は鹿児島に居たのですが、下校途中に海に近い自宅前の十字路で、突風で身体が浮き上がり、引き倒された地面に這いつくばった事があります。あれれ?と思う間で、ホントに簡単に流される感覚でした。人間、翼がなくても飛びます。それで怪我したり死んだりしますが。
身体がふわっと浮いた時は恐いと思うよりピンと来ず、倒され風で道路を押し流される間も、どうなってるのか訳が分からず為すがまま状態でした。身体が止まってからゾッとしたんで、我ながら反応が遅いというか。風が弱まる隙があるので、それまで動かず、というか動けず、塀や家の壁に手を当てて、伝って帰りました。
私はどうも危機に際して役立たずタイプじゃないかと思うんですねえ。とっさに反応することが出来なくてショックで固まって、その後で遅まきながら慌ててパニくる「逆・私に限って」パターンをらやらかすような気がします。困る。
視界の悪い中、切れて風に舞う電線や、当たり前のように飛んでくる看板を除ける必要があるので、雨が降ろうが強風の中では傘は使いません。台風中は傘は邪魔で、視界をさえぎり両手を塞がれるだけ。何の役にも立たないので、強風の中を帰宅される時はレインコートのみの方がいいですよ。
しかし家がきしみ揺れている間、何も出来ずにじっと風が過ぎるのを待つのも怖いんです。
今回は台風の目が通過するようだと分かっていたので、風が凪ぐ時間が30分〜1時間弱あると事前に分かっていました。その間すぐご飯を炊いて、みそ汁と卵焼きって簡単なオカズを作ってました。凪の間も外には出ない方がいいし、何かしてないと怖いんで。
もう、台風が去った時は緊張して眠れなかった分、爆睡しました。