先日の母の日に、義姉からシリコンのキャセロール鍋が届きました。メインで料理を作るのは私なので、私がありがたく作らせていただきます。Thank Youでした。
冷やご飯も、これで水を少し入れて蒸すと普通にチンするより、ふっくらと仕上がります。
同じようにして肉まんの温めにも重宝します。
で、私は母の日に何を贈ったかというと、植物でちょっとお茶を濁したりして、後は古くから使ってる壊れた鍋を修理してお終いでした。手軽すぎる……。
昔から使っていた頑丈な18cm径の片手鍋があるんですが、柄の方が腐って抜け落ちてしまいました。
新しい鍋は安いのもいっぱいあるし何時でも買えるから処分しよう、と言いつつ、何故かそのままに。柄はないから鍋掴みで挟んでコンロにかけたりして使っていましたが、やはり使いにくいので修理しました。
ホームセンターで雪平鍋の交換用の柄だけ売ってたので、1サイズ大きめのを買って、削りだしてはめることにしました。ユルユルよりキツキツではめた方が安定感があると思ったのです。
削り出しが一番時間がかかる作業でした。つい切りすぎないよう、カッターは最小限で使って、あとはヤスリ類をかけて目的の大きさにしまして。それからねじをはめて、ねじ穴とねじの隙間に木工用パテを埋めて、乾かしてまたパテ部を削って終わり。
母の日はとっくに過ぎてから出来上がり。
パテを塗りやすくしたり拭き取ったりするのに使ったプラモデル用シンナーで部屋が臭くなってしまいました。換気が大事です。
木工は得意じゃないですが、木を削るカーヴィングやパテ成型の作業はハンドクラフトでやってるので時間をかけて綺麗にしました。本体の鍋はボロボロなんですけど。
ちょうどパテ盛りに使うヘラ、スパチュラも数種買って持っていたし。そう言えば料理でしゃもじのように使うヘラもスパチュラって言うなあ。
何でこんな古い鍋をさっさと処分せずに使ってるのかと考えてみますと、もったいない精神もあるんですが、手に馴染んでいる、目に馴染んでいるという事の方が大きいです。
この鍋で作ると調味料はこれくらい、という目分量が効きます。鍋の大きさ、重さがこれくらいというのが分かってると作りやすいのです。
古い文房具が、例えば定規なんか目盛の線が消えかけても線引きに使ってしまうように、古いシャープペンシルをつい持ってしまうように、手に馴染んだ道具はそばに置いておくような傾向があります。